所在地: 東京都 世田谷区
作品紹介
1988年竣工のテラスハウスにおける一住戸の改修。
一般的な核家族向けの3LDKから、現代の住まい方に合わせて、よりおおらかな気積をもつ住空間へと更新した。街、住宅街、テラスハウスの建築群、住戸内部へと、スケールが段階的に縮小していく特徴に着目し、街から緩やかに連続する空間性を建物内部へと引き込むこととした。階段や廊下の仕上げを外部から内部へと連続させ、街と住まいの関係を緩やかにつなげている。
既存建物は、路地と外壁による青みを帯びた白く明るい風景が、大きな開口部を介して内部からも感じられた。そこで、大きな窓と窓枠に着目し、風景から抽出した「青」を差し色として建築内部に取り入れ、内外の風景が連続する明るい空間へと更新した。
空間操作としては、2階はロフト床の一部を解体し、間仕切りを取り払うことで、一つのLDKとして、大きな気積と、光の広がる空間を獲得した。1階では、クローゼットによって分割されていた主寝室と客間を一室化し、大きな引戸で仕切る可変的な空間とした。窓はペアガラスへ更新し、断熱性能を大きく向上させ、現代の仕様に合わせた快適な住環境を整えた。
テラスハウスの一角から街を感じ、スケールを横断するような重層的な暮らしが実現することを願って計画した。
