作品紹介

住宅街のバス通りに面して建ち、車椅子で生活する男性と介護者である両親の3人家族の住宅。南北に抜ける大きさの異なる開放的な筒状空間を立体的に構成した住宅。
筒状空間には床・壁・天井に開口があり、家具をしつらえ各自の生活コーナーを設けることで、御互いに距離を取りながら、つながりも感じられる一室空間となる。
筒状空間の両端は開口部で、光が入り、風が通り抜け、内部は時とともに移りゆく変化のある空間となる。向いの果樹園の緑も景色として取り込んでいる。通りから筒状空間の最奥まで見通すことができるため街との関係がとりやすく将来的に他者による介護サービスなども受けやすい。
設備・収納・耐力壁・配管類がコンパクトに配置され、筒状空間の開放性に貢献している。集成材軸組金物工法、外断熱パネル工法、基礎外断熱工法、通気工法、水蓄熱対流式床暖房等、環境制御技術を、工業化部品をアセンブルすることで実現した住宅。

 

2008年度グッドデザイン賞(日本デザイン振興会)

 

掲載誌
新建築住宅特集2008年3月号(新建築社)
グッドデザインアワードイヤーブック2008-2009(日本デザイン振興会)
JA94号(新建築社)

作品集

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