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空間工房用舎行蔵一級建築士事務所

「用舎行蔵(ようしゃこうぞう)」とは論語に記されている一節です。
ここには「得られる機会に最大限の力を発揮する」という意味が込められています。


住所: 京都府京都市上京区室町通り中立売下ル花立町486

TEL : 075-432-3883
E-mail :info@yosyakozo.jp
URL : http://yosyakozo.jp

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作品集

物件

■ 京都市F様邸

京都東山の閑静な住宅地に位置する築50年程の古民家を

フルリノベーションした別荘建築です。

細部にまでこだわり、厳選した材料を用いて素材感のある空間に

仕上げました。

各居室からは性格の異なる庭を眺めることが出来、庭屋一如の考えに

基づいた空間構成としています。

■ 草津市E邸 平屋建て

Photo : スペースクリップ/岡田大次郎

プロの住宅レシピ

プロの住宅レシピ

■ 家族が自然と集まる、母のための終の住処

70代のお母様が暮らす住まいとして建て替えられたこの家は、「終の住処として快適に過ごせること」「近くに住む子どもやお孫さんたちが自然と集まれること」を大切に計画しました。
以前の住まいは、子育て期に合わせた間取りで、部屋が細かく区切られていたため、家族の皆がゆったりと集まれる場所もなく、また採光の問題もありました。
そこで新しい住まいでは、暮らしの中心に大きなリビングを設け、開放感のある住まいとしました。

床の一部には畳コーナーを設け、床に座ってくつろげる心地よさも大切にしています。さらに、リビングは外のデッキへと緩やかにつながっており、庭に向かって約2.5メートル張り出した広いデッキ空間と約1.5メートルの奥行きを有する深い軒が、屋内と屋外に一体感をもたらします。夏にはデッキにプールを広げて遊んだり、自由に走り回ったりと、お孫さんたちが集まり、賑やかな時間が流れます。
この一体感をより豊かにしているのが、勾配天井の設計です。低いところで約2.1メートル、高いところでは約3.6メートルの勾配をつけたことで、光の入り方にも変化が生まれ、様々な質感の居場所が生まれます。
開口部では、空間が区切られないよう、木の柱で窓の框(かまち)を隠し、床を一段下げ、上部を段上げすることで、窓を開けていても閉めていても、空間の見え方が変わりません。常に視線の抜けが保たれ、より大きな開放感が生まれます。
性能面や快適性も確保するため、断熱性を高め、床暖房を取り入れたことで、天井が高くても快適に過ごせています。

家族が自然と集い、賑わいと静けさが共存する住まいは、世代を超えた暮らしを優しく包んでくれる住まいです。

Photo : スペースクリップ/岡田大次郎