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    代表の市川均です。
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    胡桃の床板と漆喰の壁天井など自然素材に包まれたリビングに勾配天井の高窓から柔らかい日差しが入ります
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    隣の緑地をリビングに取り込むため、借景のための大きな縦長FIX窓と通気のためのカウンター下換気窓を設けました。
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    コストを訴求した木と漆喰の家『1、5階建て住宅』の焼杉外壁と米杉ドア、栗のデッキです。
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    クリニックの外観です。コンクリート打ち放しに一部米杉を用いることで外観に柔らかさを加えました。

アーキネットデザイン合同会社

私たちは、人を中心に空間を捉えその家族の個性を最大限に活かした設計を目指し、住まい手との対話を大切に設計を進めます。数値化できる性能だけでない、豊かで快適な暮らしと人と環境に優しい住まいを提案します。


住所: 埼玉県志木市本町6-25-16ヴィラアミィ101

TEL : 048-485-1285
E-mail :archi@js7.so-net.ne.jp
URL : http://www.doctor-life.jp

土地探しも相談可能

土地探しはとても大切です。弊社へ設計依頼を前提とされているの方には無料で、検討中の方には交通費相当を有償で現地内見に同行させていただきます。知見ある専門家が見ると、地勢と目視だけでも災害や地盤のリスクがある程度分かりますし、不動産屋さんとも適切な確認が行えます。

作品集

物件

■ 光と風が通り抜ける夏涼しい木と漆喰の家

木造2階建ての医院併用住宅の建替え事例ですが、ここでは住宅部分をご紹介します。

設計コンセプトは、健康な暮らしのため人と環境にやさしい建物とすること。そのため、構造は環境負荷の少ない地元埼玉県産木材を使用した伝統的軸組木造とし、内外装も全て自然素材を使用し健康に配慮し、さらに長持ちする家を目指しました。

代表的な仕上げ材は以下の通りです。1、外壁上部の洋風しっくい(白色部分)2、外壁下部の米杉ステイン塗装(緑色部分)3、屋根は天然スレート石葺き一部ガルバリウム鋼板、4、内装壁天井は全て洋風しっくい(白色部分)一部米杉板張り、5、内装床は国産のくるみ(ウォルナット)、桧、から松の板張り、2階のみ絨毯です。

主な特徴は、家族の中心となるリビング部分を平家とし勾配天井にすることで、北側玄関との間に高窓を設け玄関に明かりを取り込むと同時にリビングにも間接的な明かりを取り入れています。これは弊社の得意な手法で、空間を立体的に捉えることで家中に光と風を通します。合わせて、壁と天井は小さな凹凸のある漆喰塗りなので光は柔らかく反射し、又漆喰の消臭調湿作用で室内を通り抜ける夏の風は涼しく爽やかになります。

■ 家族が繋がるリビングの吹き抜け階段

一番の課題は、南北に短く東西に長い敷地に建物が3棟建って...

■ 明治時代の町屋を現代住宅に再生・リノベーション

旧中山道に面する築120年の町屋のリノベーションです。 ...

■ 街中に佇む小さな木と漆喰のカフェ(1、5階建て住宅No26)

『1、5階建て住宅』は2008年、本物の木としっくいの家を1...

■ 歴史を継承する医院併用住宅

RC造の医院併用住宅の建替え事例をご紹介します。 設計コン...

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■ 傾斜地に建つ眺望の良い家

この敷地は傾斜地で崖の中腹にあり、北側は3m上に南側は3m...

■ 1、5階建て住宅No23;趣味を楽しむ別荘と別棟ガレージハウス

『1、5階建て住宅』は2008年、本物の木としっくいの家を1...

■ 都内防火地域に建つ、準耐火構造の木の家

木組みを表しにした準耐火木造住宅のとても貴重な事例紹介で...

■ 典型的な昭和の家を令和に合わせてリノベーション

どこにでもある典型的木造2階建てのリノベーションですので...

プロの住宅レシピ

プロの住宅レシピ

■ 暮らしに「疲れない木」を。 自分自身の性格に合わせた床材選び

「余談ですが、フローリングって木質以外もさすので、僕は縁甲板とか板張りって呼んでるんですけどね」
そう笑うのは、アーキネットデザインの建築家・市川均さん。無垢材に惹かれる人は多いが、彼はその“選び方”こそが暮らしを左右すると語る。

「木にも、人との性格的な相性があってね」

見た目や好みだけで選ぶと、自分にとって“疲れる木”になってしまうことがある。だから市川さんは、図面を引く前に約3か月かけてじっくりヒアリングを行い、住まい手の癖や感覚の傾向を丁寧に掘り下げていく。
たとえば、床に座ったり寝転んだりする暮らしを望む人が、堅い木を選んでしまうと、無意識に身体が緊張し、かえってくつろげないことがある。一方で、柔らかい木は傷がつきやすいため、それをストレスに感じる人や、これから子育てを計画している家庭なら、おもちゃが床に落ちることだってしょっちゅうある。そのたびに増えていく床の傷にがっかりするようなら、それはその人にとって「疲れる木」になってしまうかもしれない。「だったら、もっとワイルドに使えて、多少の傷も味になる木のほうが、その人の暮らしには合ってると思うんです」と言う。

椅子やテーブル中心の生活だったら、やっぱり広葉樹でナラやウォールナットのような堅木がいいと思うし、あまりカーペットや敷物を使わないで木の表情を存分に味わって丁寧に暮らすのが好きなら針葉樹の中でヒノキを選んでもいいし、どういう風に暮らしたいかで相性の良い木を選ぶのもすごく大切です。

「自分に合う木を知ることは、自分に合う暮らしを知ること」と市川さんは語る。素材を“あてがう”のではなく、その人らしさに“見立てて”選ぶこと。そこに建築の真価がある。
「木の個性と暮らしの性格を読み解くのは、僕の仕事。もう長年やってるから、本人以上に僕の方が先に、その人の根っこがよく見える時があるんですよ」と朗らかに笑います。