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アソトシヒロデザインオフィス

私たちが住まいを設計する際にもっとも重要視していることは、その住まいに住まうご家族とたくさん考え、話し合って「一緒に設計する」ことです。


住所: 東京都江東区富岡2-4-4 1F

TEL : 03-5934-0127
E-mail :aso@asotoshihiro.com
URL : https://asotoshihiro.com/

作品集

物件

■ 練馬の家

練馬の家 / 路地のスリット

 

この建築は、東京練馬区にある34坪ほどの路地状敷地に建つ家族4人のための住宅である。

住み手の更新に伴う宅地の細分化が進む東京の住宅密集地では、豊かな住環境を求めることがとても困難な宅地が増えている。その代表例ともいえるのが路地状敷地である。路地状敷地は、人が行き交う街路からは奥まった静かな環境だが、街との関係は断たれる。さらに、四方に余白なく隣家が迫り、採光とプライバシーの両立がとても難しい。

そのような敷地条件でも、安心して明るく伸びやかに暮らすことができる住宅のあり方を、私たちは考えた。

 

この住宅は、敷地の路地部を除いた整形部いっぱいに外壁を構え、その内側に2つのスリットを設けた建築である。1つは南側の路地部に連なるように東西を貫き、隣家との緩衝帯となる屋根のない外スリット。もう1つは整形部中央を南北に貫き、視覚に天井を感じないスケールで屋根まで吹き抜けた内スリット。路地状敷地という困難な状況を打開するため、街路から敷地内路地を介し、建築内に外スリット、内スリットという形で路地を引き込む構成とした。

 

外スリットは明度が高く、明るさを届ける白色で内壁のように仕上げ、内スリットは明度を抑え、安らぎを与える灰色で外壁のように仕上げた。そして、その内外のスリットを屋根まで吹き抜けた大きな開口がつなぐことで、視覚作用による外の内部化、内の外部化を図った。外の内部化は安心と広がりを、内の外部化は街路のような空間性をつくる。

隣家に面したスリットに、住宅密集地に対するフィルターとして、半透明の開口を設けた。住宅密集地のすべてを閉ざすのではなく、その景色と気配、そして建築のもつ空間領域に霞をかけ、街へのつながりと広がりを与える。

 

スリットは外を前庭、内を居間とし、用途を決めない自由な場とした。階段や2階の動線もただの動線ではなく、自由な場として、内スリットに連関する。階段は内スリットにその巾すべてをつかう街路階段のように、2階の動線は内スリットの吹き抜けを横断する歩道橋のように計画した。動線も座る、寝転ぶ、遊ぶ、集まる、学ぶ、飾るなど自由な場となる。

台所や寝室、納戸など用途が決まった諸室は、必要最小限の大きさとし、2層吹き抜けた内スリットの両側に接するように計画した。スリットに設けた開口が、光や風、家族の気配や雰囲気、視線を各所へ伝え、空間に広がりを与える。また、諸室の内装は構造材や合板の現しとし、間取りの更新や造作家具の追加、仕上げの変更など、将来の家族の成長に合わせ、対応できるように余白のあるものとした。

 

写真撮影 松井進

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プロの住宅レシピ

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■ 外に閉じ、内に開く。街を引き込む都心の住まい。

ファミリータイプのマンションで暮らしていた建て主が、新たな住まいづくりに選んだのが、都心の旗竿地。
四方を住宅に囲まれた敷地条件の中で、「外に閉じながらも開放的に暮らしたい」という理想を叶える住まいづくりがスタートしました。

この住まいのコンセプトは、「街を引き込む」。
外に対して閉じ、プライバシーを守りながらも、街の気配や広がりを、住まいの中へと引き込むことで伸びやかな暮らしを目指しました。
限られた敷地に無駄が生まれないよう、整形部分いっぱいに外壁を設け、前庭を設けました。旗竿地の「竿」の形状を活かし、土間を連続させることで、街の気配を住まいへと引き込みます。
極力外部から窓が見えない構成としながらも、上部に屋根のないスリットと、南側に半透明のポリカーボネートを用いた開口部を設けることで、プライバシーを守りながら、光や外の気配をやさしく取り込みます。壁には明度の高い白で仕上げることで、光を反射させ、明るく爽やかな空間です。

前庭から住まいの奥へと伸びるリビング・ダイニングは、階段奥に設けた曇りガラスの大きな開口へとつながり、空間が外へと広がっていくような感覚を生み出します。
リビング奥の大階段は街路階段を思わせるデザインで、家族の居場所や暮らしの余白に。2階の動線は吹き抜けを横断する歩道橋のようなデザイン。リビング・ダイニングの両脇に配置したキッチンや、プライベート性の高い空間には小窓を設け、街なかの小路のような雰囲気を持たせました。
生活の中でふと「街に住んでいる」ような感覚が生まれるデザインです。

特に都心の住まいづくりでは、敷地の狭さや窮屈さを感じる要素や条件は多くあります。そんな中でも、カーテンに頼らず、なるべく明るく暮らしてほしい。そして、限られた敷地を余すことなく使いながらも、その中に余白をもち、開放感へつなげたいと思っています。 「小さな敷地変形地でも、心地良く豊かに暮らしてほしい」という思いで、住まいを提案しています。

Photo : 松井進

■ ずれとつらなりで開放的な空間

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